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はじめに その2

「はじめに」を書いてから3年経った・・・「はじめに2」を書きたいと思うのだ。

これを書いているのは2022年の初めだ。定年まで3年を切った。自社には、65歳までの再就職制度がありおそらく定年後2〜3年は利用することになると思う。その後どうするのか答えは出てないが、何かするつもりならこの制度を利用せずにすぐ始めるだろう。だから、たぶん何もしないつもりでいる。家族の状況もあり2〜3年は働くだろうけど、その後はと聞かれても答えを持っていない状況が続いている。

本当は仕事は何もしたくない。

ずっと回路屋だったけど、退職しても回路屋というのは変わらないでしょう、その仕事をしているかどうかは問題じゃないないんじゃないか、と考える。そもそも、小学生の時からハンダゴテを握り回路を作っているのだ。ある人にこう言われたことがある。

「仕事じゃないのに、回路やったって面白くないでしょう。仕事だから楽しいんでしょう?」

回路は好きだけど仕事として継続したくないな、その気持ちは今も変わらない。もっとも、回路をいじろうとするとお金がかかる。金儲けしようとするとやりたいことができない。これは究極のジレンマだ。好きなことだけやって仕事になるなんて、そんな夢物語はないのである。当然ながらやりたくないことも含まれ、それをやるのである。

それが嫌なのである。

話変わって、今の会社組織にいると世の中から隔離されているように感じる。組織が大きくなったせいだという人もある。だが、それは言い訳だろう。すごく狭い世界だ。だいたい課長が長になった組織が一つになって所属員がいる。課長が立派であればそれなりに、クソであればそれなりに、、どこの世界でも一緒だろうが、進んでいる方向ややっていることは華やかでもないし、トレンドを汲んでいるわけでもない、ましてや時代に沿っているとも言えない。そんな中で、この職場で継続して行きたいと思う人が本当にいるのかという疑問と、どうしてこんな小さい村なのに嫌がらせというか悪い気持ちを持たなければならないとかいう疑問(自問自答)は一体なんなのか。という気持ちもある。

たぶん、こういう人がいるだろう。「だったら独立すれば?」、「転職すれば?」。

ほとんどの場合、転職して成功した、やめて良かった、という成功例のみが一人歩きしていて、そういった言葉だけがSNS上に溢れている。仕事を変えてうまくできた人はいい、出来ない人もいるだろうし、失敗した人もいるはずだ、そういった本音の話を聴きたい。ある技術に長けている、自分をうまく表現できる、臨機応変に取り回せるような人だけが成功しているのに違いない。回路ができても、うまく表現できなかったり、受け答えに即対応できなかったり、たくさんの失敗例を持って経験もあるのに表現できずなかなか成長できない、自分のような人もいるはずだ。

何度か背中を押された時もあったが、そのたびに、踏みとどまった。

要するに失敗が怖いんだよ。

そんなことわかってるさ。