まだ調査途中なのだが、ググったりサイトを見たりしていたら、作ってらっはる人もちらほら。その中で、解説している本を販売されている人もいて、どうしても中身が気になりまして購入してみました。が、ちょっと私の理解と異なる箇所がちらほらありますね。こっちは業務で調査してたもんで、目的が違うというところもおおきいのだが、そこはあまり気にしないで、、ということかもしれんな、と思った。もっとも、個人(グループかもしれないけど)で調べて、あそこまで理解できていて、且つ解説本までつくるというのは、相当なバイタリティだと思うし、そんなことできる人、今の職場見回しても居ないわ・・・
現在は、CypressのCYPD3177であたりを付けたろうと思い、回路図を引いているところだが、その本でも解説されている。しかし中身はEZ-PDのデータシートと変わらんかった、実際の動作でちょっと役に立つ情報(テクニックなどとかの)があるかなっと期待してたんだが、それは残念、なかった。
CYPD3177でもI2Cで設定は可能になっているが、その部分はNDAベースであり、一般公開はされない。したがって、このICを使うには電圧設定端子をダイナミックに外部から変えてやることで、うまく動かすことができると思われる。その理由として、CYPD3177の評価キットをDigikeyで購入してアナライザで観測したところ、活電中にロータリSWをまわすと、それを検知してGet_Source_Capメッセージを出し、その後に再PDOのRequestを行っているからである。
Message | Sender | 内容 | |
Get_Source_Cap | UFP | Sink | ロータリSWを回転させたときに |
GoodCRC | DFP | Source | ソース受信 |
Source_Cap | DFP | Source | SourceCapability送信 |
GoodCRC | UFP | Sink | シンク受信 |
Request | UFP | Sink | シンクPDOリクエスト |
GoodCRC | DFP | Source | ソース受信 |
Accept | DFP | Source | ソース了解 |
GoodCRC | UFP | Sink | シンク受信 |
PS_RDY | DFP | Source | ソース電源準備OK |
GoodCRC | UFP | Sink | シンク受信 |
CYPD3177のデフォルトでは、設定したPDOがソース側になければ、受電せず(P-MOSFETがonしない)、Safe5Vの供給のみ受けるようにプログラムされている。その供給ラインも別系統である。設定したPDOかどうかは、電圧だけでなく電流もマッチする必要がある。「大は小を兼ねる」で、15V3Aを設定すると、30Wソースの場合で、15V/2AだったらFailし、Safe5Vのみ供給される仕様である。
これを電源の代わりにするんだったら、得られたPDOを見たい気がするよね、、となると、CYPD3177ではNDAを個人で結べないから、ちょっと無理かな。BMCエンコードはPDとType-Cの仕様に記載されていて、やろうと思えばできるけど、そこまでするかな、、という気もする。よするに、欲しいのはPDOの中身だけだから、もっとも、与えられているPDOがパッケージに記載されている出力仕様とあっているかというと、そうでもない製品があるのは事実だ。例えばRAVPOWERの61Wアダプタ、あれ一部おかしい。(いまは修正されてるかもしれないけど)
で、その例の本を読んでいたら、オンセミのFUSB302のことが記載されており、I2CからBMCの中身が見えているらしいような記載がある。そこ、一から見えるようにする場所じゃないけどな、オンセミほんとにそんなことするかなーという疑問と、見えるんだったら使ってみてもいいかなって思ったり、揺れ動く、乙女の心(じじーだけど)って感じ。
ただ、調べてみる価値はありそうだな。
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