最近、衝撃を受けたことがあるので、記しておく。
「B定数は定数ではなく、2点間の抵抗値に依存する変数である」
誤解している人が多いのではないだろうか。。。少なくとも、私は20年ぐらい誤解していた。
ある温度(T)での、サーミスタの抵抗値(R)は、基準温度(25℃)における抵抗値(R25)、と、B定数から下記のように算出される。
R = R25 * exp (B * (1/T - 1/T25))
Tはケルビンであるので、摂氏に273.15を加算する。
Bは一意の定数であれば、上の式で抵抗値を算出でき、私もこれで算出していた。
メーカのカタログ値を参照すると、たいていBの後に数字がついていると思う。B25/50=3500、これは25℃を基準とした時の50℃のB定数が3500であるという意味である。つまり、50℃以外では値はこれではないよ、ということ。
B定数は下記式で与えられる。
B=ln (R/R25) / (1/T-1/T25)
これは、最初の式から得られる逆算であり、B定数は2点間の抵抗値から算出されるということである。つまり、最初に抵抗値ありき、なのである。
抵抗値は、測定で求められる。
各メーカでは、温度と抵抗値の特性表を提供してくれている。
もっとも、通常の使用(25℃近辺での扱い)では、差はそうでもなくわからず、遠い場所で数℃レベルの差異となる。測定中において、温度を正確に把握することが難しい、といえば済む話であったので、偶然にも、これまで問題に直面していなかった。
また正確に測定した時は、サーミスタを使わない回路構成にしていたことも、認識改める機会を逸していたと考えられる。
このようなことは、wikiみたいなものに書いたほうが、あとで加筆修正しやすいな。
サイト全体がdrupalになっている場合に、中にwiki作れるのかな、rewrite部分に細工すればできるのかな、、今度やってみよう。
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