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計算

抵抗の並列接続

PoEの回路を考える時、クラス抵抗がいつもきっちりしていない値で規定されるから、きっちりというのは、E24とかで設定できない値という意味であるが、少しクラスをいじろうとすると抵抗がない。そんな時は似たような値を並列で設定することになる。

R1,R2を並列に接続する時、この集合抵抗(R)は下記で求められる。

R=1/(1/R1+1/R2)

いつも、だいたい、こんな感じかなという値で計算して使っても特に困っていなかったが、最適な値だったかどうかはわからない(それで使えているので、困ってはいないのですが)ということがあった。だったら、目的に値に近い値を探してもようかな、、、という気持ちになった。

こういうツールは昔あった気がするが、phpで作ってみた。

https://cycle.eek.jp/php_tools/parapara/

 

サーミスタのB定数

最近、衝撃を受けたことがあるので、記しておく。

「B定数は定数ではなく、2点間の抵抗値に依存する変数である」

誤解している人が多いのではないだろうか。。。少なくとも、私は20年ぐらい誤解していた。

ある温度(T)での、サーミスタの抵抗値(R)は、基準温度(25℃)における抵抗値(R25)、と、B定数から下記のように算出される。

R = R25 * exp (B * (1/T - 1/T25))

Tはケルビンであるので、摂氏に273.15を加算する。

Bは一意の定数であれば、上の式で抵抗値を算出でき、私もこれで算出していた。

メーカのカタログ値を参照すると、たいていBの後に数字がついていると思う。B25/50=3500、これは25℃を基準とした時の50℃のB定数が3500であるという意味である。つまり、50℃以外では値はこれではないよ、ということ。

B定数は下記式で与えられる。